モノ語り
野萩康雄著 「牛歩戦術」
古い本の整理をしておりましたら、見覚えのない本が出てまいりました。新書版のサイズで、平成元年6月初版発行とあります。
著者のプロフィールをみてみますと、キンカ堂会長とあります。
物珍しさもあり、読んでみました。
バリバリの自己啓発書かとの予想ははずれました。野萩さんが日々の生活の中で、行交いすれ違う人たちにていねいに接して紡いできた「縁」を綴った随筆でした。
この本が出版された頃は、キンカ堂の店舗をあちらこちらで見かけ、身近に利用するお店のひとつでした。高度成長期に事業を展開されたとは言え、「牛歩」が可能だったのでしょうか。経営者としての行動ではなく、心の在り様が「牛歩」と読み解くのでしょうか。
それにしましても、なぜ我が家にこの本があったのでしょうか。
みな様のお宅にも、存在がミステリアスな物、ございませんか?自分では選ばない「何か」に出会うのも楽しゅうございますよ。
こちらの記事へのお問い合わせは以下のフォームからご連絡下さい。